調製元・かなやさんは元々長万部駅で弁当を販売していた業者さん。
戦後間もない頃、混乱と同時に食料集めも大変だった当時
内浦湾で大量に水揚げされ、むしろ蟹は余る程だったそうです。
この大量に余る蟹を茹でて、駅で販売したらどうかと云うアイデアが
予想以上に大当たりし、旅行者の間で評判になったとか。
しかし、煮蟹は水揚げされる夏場しか販売出来ない上
殻を外す手間が掛かり、更には列車内に殻が散乱すると云う問題が。
様々な試行錯誤の末、味付けした蟹肉を
大量にご飯の上に載せた
「かにめし」の販売を開始(1950年)。
瞬く間に大ヒット商品となったという、凄い経歴を有する駅弁です。
現在、長万部駅での立売は行っていないため、駅前の調製元での購入か
特急車内での購入(予約制)となります。
ご飯の上には味付ほぐし蟹肉と千切りのたけのこを散らし
錦糸玉子や椎茸、中央に梅干。椎茸はカニの爪をイメージしているとか。
画像では良く分かりませんが、酢漬けの蟹肉も載っています。
ほぐし身は基本、塩コショウのみの味付けと、非常にシンプルながら
とても深い味わいのあるものとなっています。
付け合せの佃煮も、自社製品とのこと。結構濃いお味だが、それが合う。
駅弁としては珍しく、温かい状態で提供することを目指しているそうです。
この日は特急北斗車内で、事前に車内販売員さんに予約をお願いし
席まで届けて貰いました。予約枠以外にも車内販売に何個かは回るようです。
でも残っているかは、本当に「運」次第です。予約がオススメ。
そんな訳で、本当に温かい状態で美味しく戴きました!
これは何度でも食べたくなる、駅弁ではないでしょうか?
調製元 |
(有)かにめし本舗かなや | |||||||||||
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価 格 |
1050円(税込) | |||||||||||
内 容 |
カニ身、たけのこ、錦糸玉子 椎茸、梅漬、わかめ佃煮、ご飯 等 |
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design: [pondt]様よりお借りしました