イチ鉄子のダメダメ放浪日記。

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もう、走らない。 【小坂製錬小坂線】

2009年4月1日、正式に廃止。

 
訪問日:2008年04月

2008年3月、小坂線では列車を見る事が出来なくなりました。
そして2009年4月1日、正式に廃止。100年の歴史に幕を下ろします。
「廃止される訳がない」
と思っていた地元路線が、休止・そして廃止となったのは衝撃でした。

私が高校生の頃は、ギリギリ旅客営業がなされていた頃で
(ウホッ、年バレるw)
大館市内の高校に通っていた当時、小坂町から通う同級生は
大半が小坂線で通学していました。

後に旅客営業終了の話を聞いて、驚いた記憶があります。

腕木式信号機等、時代の流れを忘れる光景

旅客営業時代に、乗車しておけば良かった。
貨物営業中に、見に行ったり・映像を撮りに行けば良かった。
今、そう思ってももう遅過ぎるのです。

休止してから約1ヶ月後、ある日思い立って
仕事帰りにふらりと小坂駅や茂内駅を訪れてみました。

小坂駅はほぼ小坂町の中心部にあり、市街地を取り囲むように
小坂線の線路が敷かれています。
過去には小坂鉱山までの構外側線もあったとのことで
その鉄橋跡等が現在もなお残っています。

貨車等は既に廃車・回送されてしまったそうで、
駅構内は静まり返っていました。

 

 

茂内駅

小坂線は大館駅〜小坂駅を結ぶ22.3kmの路線。
その歴史は古く、1908年(明治41年)に軽便鉄道として開業。
江戸時代から銀・銅の産地であった小坂からの鉱物輸送や
鉱山関係の住民の足として営業していました。

鉱山の閉鎖で住民が減り、1994年に旅客営業を終了。
濃硫酸運送終了に伴い、2008年3月12日を最後に貨物営業も終了。
2009年4月1日、廃止。
実に100年…歴史ある鉄道だったとは、私自身驚いています。
■茂内駅(構内側)は唯一の交換駅
■機関車の切り離し等を行った、重要な駅でした
■旅客営業は10年以上前に終了しているのに、
隣駅表示は当時のまま…
■大館方向を望む
■小坂方向を望む
■まだ貨車が残っていました

ガラス越しに撮影

大館駅近くの有人式踏切。
…それが「普通の光景」だと思っていた高校時代w

今となっては珍しい存在の、鉄道遺産と言えるものが
小坂製錬小坂線には色々存在していました。
小坂町はこの小坂線を観光資源として活用出来ないか
模索中と聞きます…是非実現して欲しいものです!



タブレット受器




思わず購入してしまった小坂鉄道DVD。
個人的にオススメです。回し者じゃないですヨ!
画像クリックでメーカーHPへ移動します。

個人の妄想の話に過ぎませんが…
十和田南(JR花輪線)―小坂(小坂線)―大館(奥羽本線)
と周回出来る鉄道になれば、地域住民の足としては勿論
観光資源としても活用出来る路線になりそう。

私がビルゲイツ並みの資産家だったら、
自ら 線路敷いてると思うんだ…(本気)


現実、小坂町へは大館もしくは鹿角(十和田南)から
路線バスもしくはタクシーを使わないと行けません。
しかも正直、乗り継ぎは良いダイヤではありませんので…。

下の動画は私の動画ではありません(YouTubeよりお借りしました)。
在りし日の小坂線、機関車三重連の様子です。


 


※記載されている情報は2009年03月現在のものです
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