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イチ鉄子のダメダメ放浪日記。

SYSTEM-R

区間廃止の間際に。 【北陸鉄道 石川線】

名駅舎の行く末が気がかりです。

 
旅行日:2009年10月17日

2009年10月31日を以って廃止が決定した
北陸鉄道石川線・鶴来〜加賀一の宮間。

その終着駅である加賀一の宮駅は、
全国約3000社ある白山神社の総本山である
白山比盗_社(しらやまひめじんじゃ)の最寄駅で、
和風名駅舎
(昭和15年建築)としても有名です。

なので、北陸地方に行った際には是非立ち寄りたい!と
思っていた路線・駅舎だったのですが…。
区間廃止となる事を知って、「いつか」と思っていた予定を
思い切り繰り上げて、廃止直前の10月中旬に訪れてみました。

以後は、鶴来駅が終点となります…。

北陸鉄道石川線は、野町駅(金沢市)〜加賀一の宮駅(白山市)を結ぶ
15.9km全18駅、全線単線の電化路線です。

かつては鶴来駅で分岐する能美線や金名線など、
石川県を中心に北陸地方で多くの路線を有した北陸鉄道ですが、
現在では鉄道線はこの石川線浅野川線の2線のみ。
石川線のうち、鶴来〜中鶴来〜加賀一の宮間の2.1km
今回廃止となります。

現在の運行形態は、全て各駅停車の普通列車であり
ワンマン運転がなされています。
野町〜加賀一の宮間、野町〜鶴来間の2パターンの列車が
概ね交互に、昼間は32分間隔で運行されています。
2009年11月以降は全て野町〜鶴来間の折り返し運行でしょう。

 

 

■起点・野町駅もかつては途中駅でした
■懐かしい雰囲気の駅舎内待合室

事前に石川線について調べていた時、野町駅の立地
疑問を感じていたのですが…かつては貨物線があったり
市内路面電車と接続をしていたようで…。
それで妙な場所にあるのだと納得ww

JR西日本北陸本線西金沢駅と隣接している新西金沢駅から
加賀一の宮駅行きに乗車しようかとも考えていたのですが
どうもJR列車との接続が良くない…。
折角ですし金沢市街地観光も兼ねて、金沢駅から野町駅前まで
路線バスで移動してみました。

皮肉かもしれませんが、金沢市内の観光については
断然バスの方が便利です…本当に(汗)
 
■列車の姿のない時間帯はとても静かです
■基本的に2両編成のワンマン列車
■野町駅駅名標
■野町駅は2面2線のホーム
■一部区間廃止に関する掲示が随所にありました

野町駅からおよそ35分で、終点・加賀一の宮駅へ到着。

当日は土曜日であり、一般乗客の他、私と同じ目的の
鉄分多目な方々や、今となっては僅かな希望でしかありませんが、
存続応援の為にと乗車している地元や周辺の方々で
加賀一の宮までずっと、結構な乗車率となっていました。

そもそも、一部区間廃止となった原因(理由)が
●老朽化した設備の更新に掛かる費用約5億円の調達が困難
●2003年から5年間連続赤字(約6000万円)
●鶴来〜加賀一の宮間だけで約1000万円の赤字
●利用者僅少(鶴来〜加賀一の宮間=平均5人)
  とされています。

毎日とは言いませんが、大半がこんな乗車率だったら
勿論、廃止にはならなかったのでしょうね…。

実際に石川線へ乗車した印象として、
特に市街地で、線路が妙にキツいカーブを描いているため
速度が出せない。距離の割に「遅い」感じがする。
沿線は住宅地であり、宅地造成が進んでいる場所もあるし学校も多い。
沿線人口から考えても、需要はそれなりにあると思う。

でも金沢側の終点が「野町」で、中心部からは離れており、
市街地方面へのバスは野町駅前からも発着しているが、本数は少ない。
なので、野町駅から数百m歩いた幹線道路まで行く必要がある。

運行本数は鶴来までなら1時間に2本、加賀一の宮まで約1時間に1本。
もっと不便な路線に比べたら、十分と言えば十分な本数。
少しずつの「不便」が、鉄道利用を敬遠する要因になっている
そんな気がしました。
■そんな訳で加賀一の宮駅到着
■昭和62年までは、この先にも線路が続いていました
■本物のレトロな駅舎
■約20分で折り返し、野町行きとなります

石川県白山市白山町にある加賀一の宮駅は
1面1線の地上駅で、かつては神社参拝客で賑わい
自動券売機も設置されていたそうですが…現在は無人駅。
2006年頃には地元NPO法人「加賀白山ようござった」が
駅舎に事務所を置いて、観光案内等を行っていたそうです。
※現在は白山比盗_社表参道に面した「おはぎや」内に移転。

なお1987年(昭和62年)4月29日に金名線が廃止になるまでは
2面2線の駅であり、日中の列車は全てこの駅まで運行。
ちなみに金名線廃線跡はサイクリングロードになっているようです。

鶴来までの車窓は住宅地や田園風景。
鶴来から先へ進むと、急に山間部へ分け入るような雰囲気に。
もっと先へ、行ってみたかったなぁ…。
■乗車口と出口が分離している構造
■清掃がきちんとなられていて、綺麗です
■この出口看板の存在感…タダモノではない

普段は静かな駅なのですが、毎年大晦日から元旦にかけては
白山比盗_社への初詣に合わせた臨時列車を終夜運転

多くの参拝客が、鉄道を利用して参拝に訪れる。
普段は閉ざされている駅事務室が使用され、 駅員が対応に当たる。
そんな風景も、もう二度と見る事が出来ない。 非常に残念です。

ちなみに 2009年大晦日〜2010年元旦については、
鶴来から神社までのバスを運行するそうです。
加賀一の宮駅を「臨時駅」扱いにして、その日だけ使用する…
とは、余裕が全く無いので出来ないでしょうし。
 
■乗務員の皆さんも、発車時刻まではこの駅で小休止
■神社参拝の為の駅として相応しいデザイン
■廃止を告げる看板が置かれていました
■白山町会長さんが命名したという「合格駅」の看板
■ずっと大切にされて来たのでしょうね

1927年(昭和2年)6月12日、金名鉄道神社前駅として開業。
1937年(昭和12年)12月8日、加賀一の宮駅に改称。
1940年(昭和15年)、現在の和風駅舎に建て替えられたそうです。
開業から82年を超え、駅はその使命を終えようとしています。

沢山の人々の願いや、日々の生活を見つめて来た駅は
この後、どうなるのでしょう?

列車はもうこの駅へと到達しないけれど、駅舎は役目が変わっても
そこに在って、息づいていて欲しいと願うばかりです。
老朽化もかなり進行しているそうなので、心配…。
■駅事務室はカーテンが閉められたまま  
■民家の軒先を鉄道が通過しているようにも見えますw
■カーソルONで列車ありVer.
■本当、駅に見えません(汗)
■加賀一の宮駅 駅名標
■地元の方が設置した、応援の看板
■金名線への乗換駅だったそうです

折角ですので、次の列車が到着するまでの間に
白山比盗_社を訪れてみました。

加賀一の宮駅を出て右手に100m程度(?)進むと
広い駐車場と表参道の入口である鳥居があります。

一瞬、「この先に神社が本当にあるの?」と怯みましたw

鳥居をくぐり、少々進んだ先で右手に曲がると
木々に囲まれ、心が洗われるような雰囲気の参道が
奥の方へと伸びていました。
参道途中では眼下に手取川が見え、水の流れる音が
周囲に響き渡っているようでした。
 
■こちらは表参道。裏参道もあるようです
■参道途中にあった手水舎
■陽射しが葉の色を透かして良い雰囲気

私と同じように列車で訪れた人々もいらっしゃいましたが
地元の方も参道等で散歩やウォーキングをなさっているようでした。
また時節柄七五三参拝、そして初宮参りの家族連れの姿も。
素敵な雰囲気の神社でした。寺社仏閣好きなので大満足。

もっと参拝客が訪れても良いのに…と正直思う位
静かで雰囲気のあるお社です。

奥宮は白山山頂(2702m)に鎮座しており、簡単には行けませんので
本宮内でも奥宮に参拝出来るように、奥宮遙拝所が設けられています。
■指定天然記念物の老スギ  
■運動不足にはキツい参道…(汗)
■白山比盗_社、美しい社です

白山比盗_社を後にし、表参道入口脇にある茶店
「いっぷく処おはぎや」さんに立ち寄ってみました。
お店の名前の通り、美味しい手作りのおはぎやお蕎麦など
また地元の名産品等も沢山あるお店です。

今回私は利用しませんでしたが、「白山さんお参りクーポン」もあり
北陸鉄道とのタイアップで石川線の野町-加賀一の宮往復乗車券に
おはぎやお神酒が付いて1000円と、とてもお得。
なお北陸鉄道自体には他にも一日乗車券等企画切符もあります。

私もおやつ代わりにおはぎを何個か購入して、
加賀一の宮駅ホームでのんびりと頂いてみました。
柔らかく、甘さ加減も丁度良く、本当に美味しかったです。
こしあん・つぶあん・胡麻・きなこの他、稀に昆布もあるそうです。
■おぼろ昆布のおはぎ。塩加減と甘さが不思議に調和 v  

起点が野町ではなく、もし金沢駅まで伸延していたら
(浅野川線のように地下化して、一本の路線になっていたら)
全然違う運命を辿っていた気がする路線です。

いつかまた金沢を訪れることが出来たなら
加賀一の宮駅の、その後の姿を確認してみたいです。
そして先に廃線となった金名線の廃線跡も探訪してみたい…。

長文&駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました!
   
■鶴来〜加賀一の宮間の動画です
 
※記載されている情報は2009年10月現在のものです
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