2008年9月の連休時、仕事関係の研修会にかこつけて
九州一周の旅を目論んだ私です。
佐賀での研修会を早々に離脱し、この日は松浦鉄道経由で
長崎まで移動する計画を立てました。
生憎、雨に見舞われましたが、長い列車旅では天候の移り変わりもまた
楽しいものだったりします。
そんな感じで佐賀→有田へ特急みどりで移動。
一度改札を抜けて、松浦鉄道の乗車券を購入しました。
松浦鉄道は1988年にJR九州・松浦線を転換して開業した第三セクター。
西九州線は有田から佐世保まで全長93.8kmに57駅。
全線非電化の単線で、軌間は1067mm。
まずは有田から伊万里までMR-600形に揺られて行きました。
運行形態としては有田〜伊万里間と伊万里〜佐世保間に分かれており
全線を通して運転される列車はありません。
基本的には普通列車、一部快速列車が設定されています。
今回は全く快速列車にご縁がありませんでしたww
旅程を決める際に時刻表を見て感じたのですが…結構本数多いです。
全体的には毎時1〜3本程度運転されているようです。
特に佐世保側では、途中駅折り返し運転の設定もありました。
基本的にはワンマン運転で、後ろ乗り・前降り。
私が乗車した列車は全て1両編成でしたが、朝夕ラッシュ時は2〜4両で運行。
各車輌に乗務員さんが乗務し、運賃収受や安全確認を行うようです。
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■微妙な角度からしか撮れなかったらしい有田駅。 | ■これまた懐かしい雰囲気改札口 |
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有田というと、焼き物やみかんを思い浮かべる名前です。 …何で私、ココに居るんだろう…?(´・ω・`) 不思議なモンです。行こうと思えば、知らない土地にも行ける。 聞いたことはあっても、何が有るか分からない場所にも行ける。 行く「行動力」のあるタイプの人間で良かった、と思う。 私と一緒に降車した人々は、それぞれ観光バスやタクシーに乗り 駅はあっという間に静けさを取り戻しました。 JR特急から松浦鉄道へ乗り換える人は殆ど居なかった。 乗り換え列車の発車まで少々時間があったので 駅待合室内をウロウロしたり、駅外を見て回ったりしていました。 |
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■松浦鉄道の次の駅は三代橋 |
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■MR-600形(608) | ■MR-608車内には3種類の座席が設けられています |
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■そんな感じで伊万里到着 | ■線路はここで終了 |
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■平戸口・佐世保方面へは必ず乗り換えとなります | |||||||
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■松浦鉄道伊万里駅(右側の建物)とペデストリアンデッキ | |||||||
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■JR伊万里駅にも行ってみた | ■頭端式1面1線のホーム、残念ながら列車は出た後w |
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焼き物で全国的に有名な有田と伊万里を素通りするとは 一体何をやっているんだろう…! と、伊万里駅内にある売店(観光案内所的な)でまた我に返ったが とにかく余暇目一杯でどれだけ九州各地の鉄道に乗れるかが この旅の趣旨だったので、コレで良い事にしておきました。 次は佐世保方面の列車に乗り継ぎました。 こちらも1両編成のMR-100形。 松浦鉄道は私のように全線通して・ずっと乗車している旅人は 少ないように感じました。 地元の人が、いつも乗る区間を乗車しては、下車する。 乗客の入れ替わりが頻繁な印象を受けました。 |
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■伊万里駅から乗車したのはMR-100形(124) | |||||||
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■やはりこの駅は外せません | ■降り立った時に見えた駅の雰囲気がたまりません |
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沖縄都市モノレール(ゆいレール)が開通するまでは 松浦鉄道は日本最西端を走る鉄道でした。 そして、たびら平戸口駅が最西端の駅でした。 松浦鉄道も地元・平戸市も、たびら平戸口駅について 普通鉄軌間方式で全国の各駅と レールで繋がっているものでは日本最西端 …と公式見解を提示し、現在も最西端を名乗っています。 個人的にはそれで良いんじゃないかなと思っています。 やはり沖縄は他の島と線路を繋げようが無いですし…。 北は稚内から、南は枕崎まで、レールで繋がっていると考えると 凄いことなのだと思うのですよ! |
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■9時から18時までは駅員さんがいらっしゃいます |
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■たびら平戸口駅左手に鉄道遺産を屋外保存 | ■既に薄暗くなってる…たびら平戸口駅 |
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■駅右手には石碑と看板が | ■日本最古の貿易港・平戸の最寄駅でもあります |
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流石に平戸等まで訪問している時間はありませんでしたので 駅営業時間ギリギリまで、鉄道資料館を見学して たびら平戸口駅訪問記念に入場券も購入しました。 駅舎内に設けられた鉄道資料館には、所狭しと鉄道模型や 旧国鉄松浦線・松浦鉄道の列車等の写真 時刻表やサボ等が展示されていました。 そして列車が発着する頃になると、どこからか人々が駅に現れ 列車に乗り込んだり、降車した人を出迎えたり。 そんな心温まる雰囲気のある、良い駅だと感じました。 |
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■西田平・田平平戸口・中田平、で「平」何個? | |||||||
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■松浦鉄道西九州線の歩み | ■サボ類に貴重な写真達 |
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■じっくり見ていると、時間が足りなくなりそうです | ■実際に使用していた貴重な品々 |
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■こう云った駅名版も少なくなりました | ■これが現役で活躍している路線は少ないです |
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当日は生憎の雨空、日が暮れるのも予想より早くて 写真も薄暗い状態となって残念です…。 ところで改札口が思い切りオープンで、これで大丈夫なのか?と 余計な心配をしてました。 夜の無人時間帯もこのままなの? たびら平戸口駅にはKioskも存在しますが(右画像の右外に位置) 日中のみの営業かつ不定休だそうで…。 当然?訪問時は開いていませんでした。残念! 松浦鉄道ではお土産や食料品を入手するチャンスが無いかも。 更には車内にトイレもありませんでした(笑) MR-500形(レトロン号)以外の車輌には設置されていないので 乗車前にトイレは済ませておきましょう〜。 |
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■駅窓口営業時間終了のお知らせ(涙) |
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■伊万里方向を望む | ■佐世保方向を望む |
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旅をしていると、結構駅周辺で猫に出会います。 近寄ってゴロゴロと甘えてくれるのは稀少ですけど(食べ物目当て?) 遠巻きに警戒されている所を見るのも、楽しいです。 最近は猫や犬を「駅長」として、利用客を増やそうと云う路線も 何ヶ所かありますね。 それらに全く興味が無いという訳ではありませんが、 押し寄せる中の一人になるのも…と遠慮してしまいます。 …とか言いつつも、その路線に行ったら きっとちゃっかり、その駅で途中下車するんだろうなぁ(笑) いずれにせよ、ローカル線が盛り上がる一助になるのなら 可愛くしっかり者の駅長さん達に頑張って欲しいとも思います。 |
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■駅猫に癒しを求めたりする… | |||||||
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■MR-100形(122) | ■たびら平戸口駅で折り返し運用の列車でした |
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■途中駅で見つけた、素敵なポスター | ■多分清峰高校前駅の片隅に落ちていた旧駅名標… |
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たびら平戸口駅を出る時点で既に相当暗くなっており 佐世保駅へ到達するカナリ前には真っ暗。 佐世保市内の車窓が素晴らしいと聞いておりましたので それらに全然お目に掛かれず、非常に残念無念 orz いつかは天候を含めてリベンジしたい路線でもあります。 さて佐世保駅はJR佐世保線との接続駅。 JRについては島式3面6線、松浦鐵道については頭端式1面2線。 現在は試験的に松浦鉄道側からJR線への乗り入れを行っていますが 私の訪れた2008年9月時点では乗り入れ運行はゼロでした。 直接乗り入れする列車があると云うのは、地元民にとっては便利。 だけど同じ駅舎・移動が容易なホームの形態であるだけ 線路も駅舎も離れた伊万里駅に比べたら、マシですね…。 |
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■そんな感じで佐世保到着(真っ暗) | |||||||
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■佐世保駅駅名標 | ■松浦鉄道のレール終端です |
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■駅付近を徘徊して辿り着いたお店 | ■佐世保駅前は結構若者が多かった |
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■久々にお店に座って食べた食事…(苦笑) | 【長文にお付き合い下さり、ありがとうございました!】 | ||||||
design: [pondt]様よりお借りしました