「この間、ウチのリュウ(実家の飼い猫)にそっくりな猫がTVに出てたのよ」
ある日、母との電話の際に出た話題。
母自身、ある駅の駅長猫だったと云う記憶はあれど、
どこの駅の猫だったかは流石に記憶していなかった。
が、私はスグに思い当った。
「会津鉄道のでしょ〜?確かに似てるよね」
飼い主の欲目と言ったらそれまでですが(笑)
それを検証すべく、未乗区間だった会津鉄道の乗り潰しの為に
成人の日連休を利用して、訪問してみることに決めたのでした。
会津鉄道は旧国鉄会津線を引き継いた第三セクター方式の鉄道会社。
その路線である会津線は西若松駅〜会津高原尾瀬口駅間(57.4km)、
野岩鉄道を介して東武鉄道と接続しています。
基本的にJR只見線会津若松駅から発着し、
西若松駅で只見線と分かれて山間部を南下して行く路線。
会津地方は福島県内でも有数の観光地でもありますし
会津線沿線には温泉地も散在しているせいか、午前中の上り列車には
温泉地から会津若松市内を目指す旅人の姿が多い印象でした。
前日夜遅くに会津若松駅へ到着し、翌朝から何駅か回るつもりでしたが
何だかテンションが上がらず(汗) 更には列車交換の都合もあって
芦ノ牧温泉駅のみの途中下車となりました。
フリー切符が無い路線って、どうもテンションが上がらないようですwww
■会津線は西若松駅が起点 | ■21駅、全線単線です |
||||||
|
|||||||
■AT-550形(552)には野口英世と母・シカが描かれています | ■AT-552車内 |
||||||
この時は「三連休パス」を利用していたため、列車に乗車してから 車掌さんに西若松〜芦ノ牧温泉分を車内清算して戴きました。 ほどなく列車は芦ノ牧温泉駅へ到着し、何人かが一緒に下車。 寒い中を女性の駅員さんが出迎えてくれました。 改札を通り抜け、肩に掛けていた重い荷物を作り付けの椅子に置いた。 …駅長さんはまだお部屋でお休み中のご様子(´・ω・`) なので、まずは駅舎内を撮影し、駅周辺を一通り探索。 |
|||||||
■そんな訳で目的地に到着 | |||||||
■芦ノ牧温泉駅…良くみる国鉄小規模駅舎なデザインかも | ■駅看板も立派ですね |
||||||
■駅前には周辺案内の看板と旧駅名標「上三依」があります | ■国道118・121号線から駅を結ぶ福島県道213号線 |
||||||
上画像左端に写っているのは、芦ノ牧温泉駅前にある「牛乳屋食堂」さん。 昭和初期に牛乳屋として開業し、その後食堂の方が本業となり(何故) 今ではかなり繁盛している食堂さんだとか…。 名物は安くて美味しい会津ラーメンやソースかつ丼。 事前にこの路線を調べている時にこのお店の事を知りまして 本当は立ち寄ってみたかったのですが…開店は11時。 この後の行程上、開店まで待てなかったため、仕込みの匂いで我慢 orz 駅周辺を探索し、15分位経過した頃に駅へと戻ってみたら まだ寝ぼけている風な駅長さんにお目通りする事が叶いました(笑) |
|||||||
■駅近くにある牛乳屋食堂さん(開店時刻前) | |||||||
■芦ノ牧温泉駅名誉駅長の「ばす」さんです | ■駅舎内外には色々と注意書きが書かれていました |
||||||
■折角なのでウチの猫と比較してみよう… | ■ウチの猫・リュウ(オス) |
||||||
■寝姿も本当に可愛いばす駅長さんです | ■ちょっと不機嫌っぽい寝惚け顔のリュウ |
||||||
…上2枚はウチの愛猫です。飼い主馬鹿でスミマセンww かなり似てるけど、ばす駅長さんの方が毛並み綺麗ですな〜。 ばす駅長さんは2000年夏頃に近所の子供に拾われ、 「となりのトトロ」に登場する「猫バス」にちなんで「ばす」と命名されたとか。 以来、芦ノ牧温泉駅を住処とし女性駅員さんがお世話しているそうです。 女性駅員さんの呼びかけとかにも、きちんとお返事。 この画像の通り、この日はまだまだ眠そうで、列車到着時に 「お出迎え」「お見送り」等の業務姿を見る事は叶いませんでした…。 列車発着時間になって乗客が増えた頃にも、ばす駅長さんは この定位置で記念写真にしっかりと収まっていましたよ〜。 |
|||||||
■画面右端に見えるのはばす駅長さんのお部屋 | |||||||
■表彰状やたま駅長からのメッセージも掲示 | ■芦ノ牧温泉駅には売店もあり、食料品等も販売しています |
||||||
売店ではばす駅長にちなんだ会津鉄道グッズの他 飲み物、食料品、周辺のお土産品に雑貨等も販売していました。 なので、私もここでお土産品等を購入したり、女性駅員さんと雑談をしたり。 本当はばす駅長のカレンダーが欲しかったのです。 でもネットで調べた段階で既に、好評につき早々に完売とのことでした。 来年も発売するなら買いたいなぁ(笑) ばす駅長の横に座って、ゆっくり過ごしていたら あっと言う間に列車到着時間となっていました。 …何か、癒されるぞこの駅。 |
|||||||
■日本全国から送られた猫さん達の写真も展示 |
|||||||
■ばすクッキー絶賛販売中 | ■折角なのでおやつ分も買ってみました |
||||||
■会津の山奥の先には、浅草まで繋がっている線路が | ■国鉄タイプ駅名標 |
||||||
■芦ノ牧温泉駅舎は下りホーム側にある | ■AT-551には野口英世母のシカの手紙全文が描かれている |
||||||
芦ノ牧温泉駅に別れを告げて、向かった先は会津田島駅。 途中、日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎を有する湯野上温泉駅にも 立ち寄りたかったのですが、時間の都合で早々に諦めました。 ちなみに会津鉄道の切符は、左画像の通り…。 会社地紋にプリンタ印字タイプの切符でした。 コレクター的には、これまたつまらない系…?(-_-) 入場券等があるのかどうかは、確認して来なかった模様。 ばす駅長に心奪われていたもので(笑) |
|||||||
■会津田島駅で途中下車です | |||||||
■会津田島駅外観 | ■会津田島駅名標 |
||||||
■左側島ホームが4・3番線、画面足元が2番線 | ■1番線のみ頭端式ホーム状で、奥が駅改札口 |
||||||
■ここから先、鬼怒川方面は電化されています | ■改札口脇には直営売店「やまびこ」があります |
||||||
|
|||||||
■AT-401宝くじ号は展望車タイプ | |||||||
■AT-351はばす駅長が描かれたトロッコ車両 | ■会津高原尾瀬口駅は右側通行(奥が進行方向・鬼怒川方面) |
||||||
■会津高原尾瀬口駅舎(ホーム側) | ■ここから先は野岩鉄道となります |
||||||
会津鉄道自体にはフリー切符等の設定が殆ど無いのが難点。 「片道フリー切符(1820円)」なるものがあるらしいが 存在が確認出来る程、大々的には掲示されていなかった。 と言うか…西若松駅〜会津高原尾瀬口駅間で運賃1820円だし 購入して一方向に乗り潰すのにしか、メリットが無いような? ちなみに浅草方面からなら、フリー区間の設定がある 会津旅行企画切符等が通年販売されています。 また期間限定の企画切符「東北ローカル線パス」にも 会津鉄道さんは参画していますので 東北地方のローカル線旅行なら特にお勧め! |
|||||||
■会津鉄道旅行記動画です〜。 |
|||||||
|
<長文にお付き合い下さり、ありがとうございました!> |
design: [pondt]様よりお借りしました