2011年GWの九州旅。実行するか否か、結構寸前まで悩みました。
2011年3月11日に発生した「東日本大震災」
。
未だに10万人を超える人々が避難生活を送っていらっしゃいます。
果たして遊び呆けて良いものか?被災地へボランティアをしに行くべきか?
結局実行に移したのは、自分自身の欲と、不安感に負けたからかも…。
青森空港から羽田空港を経由(1泊)し、福岡空港へと空路移動。
福岡から何故か横方向に移動しまくって(爆)未乗区間を乗り潰して南下し
最終目的地・鹿児島入りしました。※移動記録2011年参照
九州新幹線の新開業区間を乗り潰した後、当日中に東京までは移動可能。
最悪、上越新幹線を利用し新潟から秋田経由で帰ればいいかと思っていました。
ちなみに寝台特急あけぼの号を利用しても、仕事始業時間には間に合わず
半日又は1日、休む羽目になるという…(^-^;)
しかし幸いな事に、旅立ち直前・4月29日に東北新幹線が全線復旧したため
鹿児島から新青森まで、新幹線を乗り継いで帰る事が可能になりました。
本当は、もう少し遅い時間に鹿児島中央駅を出発しても
当日中に帰宅出来るのですが…敢えて乗継時間にゆとりを持たせる事にし
朝イチの「みずほ600号」(6:58発)を確保しました。
やはりここは、鹿児島中央から新大阪まで乗り通したかったもので〜w
ちなみに今回の九州旅で、唯一心残りなことは
九州新幹線800系(出来れば新型の方)に乗車出来なかった事かな…。
滞在中、その姿を何度も目にしただけに、悔しいです…!(≧Д≦;)
また九州を訪れた際には、堪能したいと思います800系!
以前、九州新幹線の新八代〜鹿児島中央間は乗車した事がありますが
色々慌てて乗車したらしく、鹿児島中央駅内の記憶や記録が残っていなくて
今回は早目に行動して、色々撮影したりするんだ!! と張り切っていたのに
当日は朝から雨…しかも激しく… orz
幸い駅直結の某ホテルへ宿泊したため、雨に濡れずに駅内移動出来たものの
また駅自体はロクに見物出来ぬままとなってしまいました…悔しい〜。
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■熊本のトレインビューな部屋からの眺め(至福) | ■鹿児島中央駅 駅名標 |
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今回、鹿児島中央から新大阪まで乗車した「みずほ600号」は N700系7000番台のS7編成(JR西日本所属)。 8両編成は停車位置がホーム両端ギリギリで…鼻先まで撮影出来ない!!!(汗) しかもホーム両端共に屋根が無く、撮影している内に頭から濡れてしまった…。 も、もうちょっとだけホームが長かったらなぁ…(笑) N700系7000番台・8000番台が、「みずほ」「さくら」に充当されています。 ボディカラー「白藍色」に、「紺藍色」「金色」のラインが入り 東海道新幹線や山陽新幹線を走行するN700系と比べてみると その印象は大きく異なります。でも何故寒色系なのかな…とも思う。 車内インテリアや座席配置については…こっちの方が全然イイ!! (゜▽゜)♪ |
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■朝慌てる位なら、602号乗車でも良かったんじゃないか…? |
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■頑張って撮影した結果がコレだよ!(泣) | ■JR西日本とJR九州の共同開発による車両です |
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■私のデジカメでも写せた、高性能LED!!(喜) | ■博多まではJR九州の客室乗務員さんが乗務 |
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私が確保した指定席は、6号車1番D席。 6号車は新大阪方の半室がグリーン車で、ドア仕切りがあります。 普通車指定席も2列×2ですから、結果客室内総人数が少ない。 なので、静かにゆっくり過ごせるかな〜と…。 幸い隣席は若い女性でしたので、目論見通り快眠出来ました! (それじゃ駄目だろwww) ちなみに自由席は1〜3号車、2列+3列の座席配置でした。 それなりの乗車状況だったので、車内の撮影は出来ませんでした(反省) やはり注目の九州新幹線・新型車両。 車内外を撮影して回る親子連れを、数多く目にしました。 鹿児島中央発車後、朝食に駅弁を戴き 車内販売でホットコーヒーを購入し、車窓を楽しみました。 |
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■カートカバーに描かれたつばめロゴが素敵です |
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■5号車デッキ部分 | ■6号車(普通車指定席)車内 |
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■シートは濃菜種色遠山模様で日本の山並みを表現 | ■テーブルも手すりも木材を使用していて、手に馴染む |
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■ちょっと覗いてみたくなる…。 | ■グリーン車は濃藍色のシート。座り心地も良さそうです |
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車内インテリアの印象はN700系0番台や3000番台がどこかクールだとすると このN700系7000番台・8000番台は和風で上品な印象。 ついでにE5系はシックで落ち着いた印象…でしょうか? しかし乗客数が多くて、車内の雰囲気は全然落ち着いていませんね(笑) 正直このまま、新大阪駅止まりじゃなく東京駅まで乗せてくれないかな〜と 思った位に気に入ってしまったようです(爆) 残念ながら九州新幹線はトンネル区間が多いルートとなっています。 しかし時折チラリと見える景色は素敵で、八代海や球磨川に心惹かれました。 そして新鳥栖を過ぎてトンネルを抜け、福岡平野へと向かって駆け降りて行く その時の景色が、「新・日本三大車窓の一つか!?」Σ(゜Д゜;) …と思う位、強く印象に残っています。 ただし上り列車限定…です…(笑) そしてあと2箇所はドコよ?とセルフ突っ込み (=ω=)ノ(; 。 。) |
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■7号車には多目的トイレ有 |
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■新大阪駅でも沢山の人々が記念撮影 | ■折り返しはさくら運用で鹿児島中央行きに変身 |
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■カーソルを合わせると、ドリンクホルダー使用形態に↑ | ■JR九州の車内販売はカップも凝っていて楽しいですね |
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新大阪駅10:44着、鹿児島中央から3時間46分の旅。 博多以降、停車駅では目を覚ましたものの大半寝ていたせいか 「え?そんなに時間が経過していたの?!」と驚いてしまうような感覚でした。 本気でいっそこのまま新大阪でのぞみに連結して行ってくれないかと…(笑) 新大阪駅で一旦改札を抜け、切符に下車印を貰いました。 そして再度改札内へ…と思っても、凄い混雑!流石は連休最終日。 やはり東日本側を回避して、西側へ出掛けた方が多かったのかなと思いました。 新大阪11:37発、のぞみ18号で東京まで約2時間30分の旅(14:13着)。 結果として昼食も、のぞみ車内で駅弁と言う事に(笑) この区間では携帯電話の電波に悩まずに済むので、窓側で電源確保。 Twitterばかりやっていたようです…。つぶやき過ぎ、申し訳ない!(≧Д≦;) |
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■自分の中の東海道新幹線の地位の低さに愕然。これしか撮影してな(ry | |||||
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■折り返し車内清掃時、清掃クルーの皆さんの動きに感動した | ■通常時より約1時間遅く、新青森駅20:33着。 |
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そんなつぶやき放題の中、いつもTwitterでお世話になっている方と 急遽東京駅で30分程度ではありましたが、お会いする事に。 新幹線改札口で待ち合わせて、駅構内でお茶を戴いてしまいました。 こんな風に気軽に連絡を付けて対面出来るのも、Twitterだからこそかも? そして全線で運転再開となった東北新幹線へと、この旅最後の乗り継ぎ。 震災発生前に、まだ漠然と旅の内容を考えていた頃 「みずほ→のぞみ→はやぶさ」と云うコースで乗車したいな〜と考えていました。 しかもあわよくば「グランクラス」を利用したい、と。 しかし新青森まで行く「はやぶさ」は、東京を朝発車する便しかなく 臨時ダイヤでも、それは変わらず。 日を跨げば実現可能ですが、九州内の乗り潰しを優先したため日数不足。 はやぶさ乗車はまた別の機会と云う事にして…グリーン車利用と奮発(笑) 幾度となく乗車した区間を、いつもより速度を落として走る「はやて」。 震災後、初めて現実を直接目にするのは、怖くもありました。 内陸側を走行する東北新幹線沿線ですら、結構な爪痕が残っているのに 津波被害を受けた沿岸部は如何ばかりなのか…? |
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■勿論記念に切符を戴きました |
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単純計算で鹿児島中央から新青森までの合計乗車時間は10時間59分。 今回の旅では新大阪・東京での乗り継ぎ時間を多目に取っていたので 出発してから13時間30分以上かかって新青森駅へ到着。 しかし意外と、長時間座っていたことによる疲労感は感じませんでした。 …達成感が大きかったからでしょうか?(笑) 新青森駅改札で乗車記念に切符を戴けますか?とお願いしたところ 年配の駅員さんが「え!鹿児島中央から来たの…?」と声を上げられたので ちょっとニヤリ +( ̄ー ̄) としてしまった管理人です…。 素敵な反応、ありがとうございます。 |
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4月29日。青森から鹿児島まで、新幹線の線路が確かに繋がりました。 鉄道は人や物資だけじゃない。夢や希望、想いも乗せて走っているんだと 震災以後の鉄道の状況を見て感じた人も多いのではないでしょうか? 私は今回、「旅をする」という贅沢で幸せな時間を過ごさせて戴きました。 私に出来る事なんて、本当にちっぽけなことでしかない。 多分、手の届く範囲の事ですら、十分に出来ないでしょう。 けれどそれでも、一度は被災地へ赴きたい、と改めて思いを強くしました。 どう行動するべきか、きちんと考え・調べて、実行出来たらと思っています。 |
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<長文&駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました!> |
design: [pondt]様よりお借りしました