寝台特急日本海で何度か通過した事はあるけれど
北陸地方は実際に降り立ったことの無い土地でした。
北陸鉄道石川線の鶴来〜加賀一の宮駅間の廃止時(2009年10月31日)
金沢を訪れたついでに、富山市へ立ち寄る事を思い付きました。
富山地鉄に乗車する時間的余裕は無かったけれど
富山地鉄市内軌道線は何とか全線完乗!…と喜んでいたのも束の間
2009年12月23日、新線である「富山都心線」が開業…。
北陸新幹線延伸に伴い、富山駅が高架化したら
富山地鉄市内軌道線と富山ライトレールのレールを接続し
直通運転する計画があるのは知っていましたが…(涙)
その新線区間に乗車すべく、3ヶ月後再び富山の地へ降り立ったのでした。
再訪と言えど、「北陸」「能登」廃止前の追悼乗車の帰路だったり。
環状線を一回りしたら、特急と新幹線乗り継いで、当日中に帰宅予定ww
富山駅前駅にて環状線の電車を待ち、車両等の撮影をしていたら
鉄道ファンと云う男性から、声を掛けて戴きました。
「女性は珍しいですねぇ」
愛知県からいらしたその方も、環状線を目当てに富山に降り立ったようでした。
また話をしている内に、前夜同じ寝台特急「北陸」に乗車していたと判明!
当日まで空きをこまめにチェックしたお陰で、「ソロ」に乗車して来たそう。
私も同じように何度も挑戦したのに…orz 羨まし過ぎます。
お互い、「北陸」車内をウロウロして撮影していたと思うし
車内で顔を合わせていた確率は高いのでしょうけれど
認識は全然していませんでした(笑)
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■JR富山駅正面に電停があります | ■南富山駅行き車内からJR富山駅正面方向を撮影 |
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富山市内軌道線は路線距離7.3km、軌間1067mm、全23駅。 安野屋〜大学前間と丸の内→西町間以外は複線となっています。 安野屋〜大学前間については、2011年完了予定の 富山大橋掛け替え後、複線化を予定しているそうです。 丸の内→西町間についても、将来乗客増となった場合に 複線化が可能となるように、工事が行われたそうです。 是非、そうなって欲しいものです。 ※使用画像は2009年10月撮影のものと2010年1月撮影のものが混在しています |
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■系統名の上にカーソルを置くと各ルートを表示します↓ | ■上画像とは逆に大学前駅行き車内から撮影 |
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■市内軌道線本線の起点駅、南富山駅(電停名称は南富山駅前駅) | ■車庫があり、車両の検査・修理の殆どはここで実施 |
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■市内軌道線の電車は富山県道43号線へと左折し、富山駅方向へ | ■丁度、富山地鉄(不二越線)の列車が到着 |
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現在、運行形態は3系統となっています(上方地図画像参照)。 「1系統」は南富山駅前駅と富山駅前駅を往復。 「2系統」は南富山駅前駅〜富山駅前駅〜丸の内駅〜大学前駅と 最も長い距離を走行します。 「3系統」は富山都心線開通により新たに設定された系統で 富山駅前駅を中心に、反時計回りで運行される環状線。 「1系統」と「2系統」は交互に運行されており それぞれ時間帯によって異なりますが、南富山駅前駅〜富山駅前駅間は 5〜10分間隔で電車が走っている計算になるかと思います。 1本見送っても、すぐ先に次の電車見えているという感じでした。 軌道線の「1系統」「2系統」にはデ7000形・8000形が走行し 「3系統」のみ9000形の新型車両(CENTRAM)が走行。 こちらは新潟トランシス社製のLRV(Light Rail Vehicle)で、 富山ライトレールのTLR600形とは塗色以外、殆ど同じ設計となっています。 近い将来、直通運転となるのを見越していると実感出来ます。 運賃は大人200円、小人100円の均一制。 均一制は短距離だと割高感が若干あるかと思いますが、 下車時もマゴマゴしない、安心の設定だと個人的には思うのです。 |
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■グリーンとベージュのツートンカラーの塗色を唯一維持する7018 | |||||||
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■南富山駅前駅にて、発車待ちの7012 | ■7012車内(定員90名) |
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デ7000形は東京都電8000形をモデルに、 日本車輌製造にて1957〜1965年に掛けて製造された車両。 7001〜7003、7005〜7023の22両が製造され、7012以降の12両が 今もなお、元気に富山市内を走行している。 …が、2010年4月18日からこのデ7000形の代替として 3車体連接タイプのT100形(アルナ車両社製)が運転開始らしい…。 鹿児島市交通局(ユートラム)等と同じシリーズの車両のようです。 1編成=2億4500万円也。 また新型車両を、見に行かなきゃ行けないのか…?! (@Д@;) |
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■7012運転台 | |||||||
デ8000形は日本車輌製造にて製造され、1993年に登場した車両で VVVFインバータ制御・シングルアームパンタグラフが採用されている。 現在、5両が在籍。 製造されて15年以上経過している訳ですが、とても綺麗でした。 と言うより、今回記事を書くにあたって色々と調べていた中で 1993年登場と知り、その車齢に驚いた次第です…。 |
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■南富山駅前駅にて、8002 |
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■8002車内(定員66名) | ■8002運転台(非使用時) |
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■県庁前駅の大学前方面側に渡り線があります | ■富山城を富山駅前へ向かう車内より撮影(富山都心線開通前) |
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■安野屋駅の大学前側にポイントがあり、以降は単線となる | ■富山大橋は掛け替え工事中でした(安野屋〜新富山間) |
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■新富山駅は2本のホームが1本の線路を挟み込む構造 | ■大学前駅にて(呉羽線末端) |
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これまで全国を回って、各地の路面電車に乗車している訳ですが やはり路面電車がとても好きなようです(笑) バスと似た感覚ではありますが、バスよりは停車駅の間隔が長い。 車と一緒に道路を走るし、信号待ちもしますが 基本的には優先されている。…よね?(^v^; 急停止したり、警笛鳴らす場面も時折遭遇してヒヤリとしますが(苦笑) また市街地を移動して、その街の生活感を間近で感じられるのが とても魅力的に思えるようです。 |
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■大学前駅はその名の通り富山大学五福キャンパス前にある | |||||||
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■富山駅前駅にて迎えた環状線車両は9003(黒) | ■9000形は2車体連節低床式 |
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■壁面はホワイト、シートは黒+オレンジ、足元はライトブラウン | ■運転席背面の液晶ビジョンで停留所案内 |
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■アドトランツ(ドイツ)の技術をライセンス導入 | ■新潟トランシスにて製造 |
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…9000形乗車中、動画ばかり撮影していたようで 全然車両の画像が無い事に今更気付いた…ダメ鉄っぷり全開。 車両映像については動画(後日UP)をご参照下さいorz ところで富山都心線開業に伴い、丸の内駅は富山駅前側に移設。 しかし当初は左画像をご覧の通り、上り線の新ホームは使用されず 交差点を左折する手前に設置された、旧来のホームを使用していたようです。 (上り=大学前発 南富山駅前行き) 新設された各駅ホームには上屋が設置され、折り畳み式ベンチも有る。 またバリアフリー化されているので、様々な人々にとって 益々乗り降りしやすくなったのではないでしょうか。 |
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■移設された丸の内駅 | |||||||
さて、冒頭でお話した鉄道ファンの男性についてです。 同じ車両(9003)へ富山駅前から乗車し、それぞれ思うように 環状線を1周して、富山駅前で下車しました。 そして再度環状運転へ出発する9003を各自撮影した後、お別れのご挨拶。 その際「牛久保駅(飯田線)」の駅名標キーホルダーを記念にと戴きました。 本当にありがとうございます!(見てないだろうけどwww) 環状線で丸1周するのも何となく気が引けた、小心者の私。 環状運転の場合、車両が車庫へ戻らない限り、 ぐるぐる乗ったまま、市内を回っても良いのだろうか? …いや、意図的だったらそれってキセル乗車だね(´・ω・`) 1日乗車券とかがあれば、ずっとやってそうだな私(爆) |
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■乗車記動画編集してみました |
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<長文&駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました!> |
design: [pondt]様よりお借りしました